メンヘラが考えるダメ男の作り方

メンヘラ代表としてダメ男の作り方をまとめていこうと思います。

 

 

まずメンヘラであること。メンヘラは自分のことが好きであると同時に嫌いです。この心理は理想的な自己への欲求と気に食わなさだと思います。何よりも自分が大切だし、よりよくしていきたいという気持ちはある。そういった向上心が好きという気持ちです。一方で現状に不満をもち、気に食わない部分もあります。これが嫌いな気持ちです。何かあったときは自分ファーストで動くけれども、今の自分はそんなに可愛くないし性格よくないし完璧じゃないし好きになれないな……といったところでしょう。この好きだけど嫌いという心理がダメ男を作ります。なぜなら、ダメ男もまた、自分のことが好きだけど嫌いなのです。

 

 

こと恋愛においては男女それぞれのジェンダーロールをロールプレイすることで、男性性・女性性を享受し互いに承認の実感を受け取ることができます。たとえば身を守ってあげるなど男らしいふるまいや、献身的な女性らしいふるまいをすることで、役割を全うしている実感を得ることができます。もちろん、これは古風な考え方ですが、現在においても通用する部分があると思います。そうやって互いに「自分が嫌い」を解消していくのです。

 

 

恋愛以外ではどうでしょうか。社会が「自分が嫌い」を解消してくれることがあります。仕事のやりがい、趣味、ギャンブル、酒、性風俗です。どうでしょう。こういったものは男性的なものだと思いませんか? そうなのです。つまり男性は「自分が嫌い」を恋愛以外で解消するシステムがあります。ですが、女性に関してはそこまで多くありません。女性でも同じことすればいいじゃないか、という声がありますが、難しいのです。というのは、男性主人公がこれらのことで社会から承認を得ているというのは小説やコミックでロールモデルとして認知されています。しかし女性版のそれは少ないのです。ですから、これでいいのだ! と言い切れない突っかかりがあり、振り切った行動に起こせないのです。いい女になること、キャリアウーマンとして仕事を頑張ること、家庭をもって妻になること、すべて別々の道でいいはずなのに同時に課せられるのです。

 

 

恋愛で相互的に「自分が嫌い」を解消しているはずが、男性は外で「自分が嫌い」を解消できているから、その比重は女性側の方が大きくなってしまうのです。

 

 

また、男性性を承認するような態度を続けると権力関係が男性上位に傾いてしまいます。男らしさというのは、マウントをとるようなものですからね。それを認めてしまうとどうしても自分の地位が下がってしまいます。

 

 

 

 

具体的に見ていきましょう。

 

「ダメ男」が好き

ダメ男はマウントをとって男性性を享受しています。女性のだめなところを指摘して、自分の方が優位であるとアピールするのです。しかし、メンヘラは「自分が嫌い」ですから、ダメ男からのだめだしが正論に思えてしまうのです。むしろ、私のことを好きって言ってくれるそこら辺の男より、だめだししてくれてる人のほうがよく見てくれているように思えるのです。

 

 

「ダメ男」を甘やかしてしまう

上述したように女性側の方が「自分が嫌い」を解消するために恋愛関係を使う比重が大きいですから、彼を逃したくないのです。ですから、メンヘラとしてはダメ男だとわかっていても承認してくれる存在を手放せないのです。

 

 

草食系かと思ったら「ダメ男」

草食系でガツガツしてなさそうな男かと思ったら、モラハラ気味だったりする男がいます。そういうのは「自分が嫌い」を社会で解消できていなく、恋愛関係においてマウントをとることで解消しようとしているのです。

そういった人はだいたい愛され待ちで騎乗位が好きです。

 

 

いい歳して童貞

いい歳して童貞の場合は、今まで男性性が満たされてきていないという経験があります。そのため、ちょっとでも男性性を満たしてあげるとしつこく求めてくることがあります。あとは同上です。

 

 

 

ダメ男を作ろうと思うのならば、こういった古風なジェンダーロールを積極的に取り入れていくのがよいでしょう。メタ的に、私が男を認めてやっているんだ、くらいの気持ちでいられれば依存せずにいられるかもしれません。