自分に合ったコミュニティを探し、アクティブメンバーになってイベントに参加し続けることで、自他ともに認め合い、満足感を得られるか。これが一生の課題です。
なぜなら承認欲求を満たすためといえるでしょう。承認欲求というのは一方向性です。これを受け取る側、与える側をシステマティックにまとめられたら、エコじゃないですか。それがコミュニティになるわけです。ですから、コミュニティに所属し、他者を認め、他者から認められるようにするわけです。相互的な関係ですね。
この一連のどこが律速段階、ボトルネックなのでしょうか。人それぞれかもしれませんが、私の場合は自分に合ったコミュニティを探すところだと感じます。
解決方法は2つあります。ひとつはハードルを下げること。自分に合っているとする合格基準を緩くするのです。例えば、共通項の多い趣味のコミュニティに所属するといったことが挙げられます。放送中のアニメの話をするコミュニティに参加するなどですね。もうひとつは試行回数を増やすこと。たとえヒットレシオが低くても数撃てば当たるのです。
といっても、前者を選ぶことができるのであれば簡単なのですが……。私みたいなタイプの人は、数撃てば当たるの精神でいくつものコミュニティの雰囲気を確認してみることがひとまずの目標になります。
このとき注意したいのが、そこは必ずしも開かれた場ではないということです。なぜなら、閉じたコミュニティじゃないと一生の課題が解決できないじゃないですか。
少しまとめてみましょう。
一生の課題とは、コミュニティに所属し相互的に認め合うことです。
ここで認めるというのはそのままの意味ではなくコミュニケーションをするということに具体化できます。もっというと、おしゃべりをする、一緒にゲームをして楽しむということでしょう。自己と他者の相違点を比較し、同じところを共感し、違うところを受け入れるのです。
ここでわかるのは、ある部分は同一化するのです。内輪ですね。一生の課題とやらを解決するためにはどうしても内輪になるのです。
私の場合は、数撃てばの精神で、まずはコミュニティの雰囲気を確認したいのです。しかし、すでに内輪なコミュニティを見て「入れそう」と感じられるのでしょうか。
という問題があるのです。
そこで、完全に閉じたコミュニティではなく、部分的に開かれたコミュニティを考えます。
SNS社会では部分的に開かれているコミュニティが存在します。昔はニコ生、今ではYouTubeのliveでしょう。現実世界でいうと、常連の多い居酒屋やスナックでしょうか。システム的には開かれているのですが、実態は閉じたもの。この壁を乗り越えて内輪に入れる者を「コミュ強」といったりするのでしょうね。しかし、常人には難しいのです。
どうすれば部分的に開かれているコミュニティに、効率よく入っていけるのでしょうか。それは、具体化の先を考えるとよいのだと思います。
例えば一緒にゲームをする仲良しコミュニティだったとしたら、ゲームというコンテンツをしてみるのです。コミュニティで内輪を築くためには同一コンテンツの消費体験をすることがあります。そのコンテンツを一緒に消費しようということです。
たまに遊ぶ人、よく遊ぶ人、いつも遊ぶ人、コミュニティに入れてくださいと、とんとん拍子でいけばよいですね。
……やっぱり大変です。
ここまで書いて、どうやら既存のコミュニティに新参者が参加するのは難しいということがわかってきました。それでも一生の課題を解決したいのです。そこで、思いついた案が2つあります。
一つはコミュニティを作ることです。自らたちあげたコミュニティであれば、参加するハードルはありませんからね。
もう一つは招待を受けることです。ハードルを越えていると担保してくれる他者がいればコミュニティに入れますね。
もう一度まとめてみましょう。
コミュニティへの参加方法は次の3つあります。
①自ら既存コミュニティに接触する
(→コンテンツをともに消費するのがよい)
②自らコミュニティをたちあげる
③既存コミュニティから招待・推薦をもらう
いずれもコンテンツを共に気持ちよく消費できる他者を求めていく行為の先にあると思います。そのためには(推薦をもらうためにも)自身も同様に気持ちよい他者と見られるようにありたいと思います。