読書

『メタバース進化論』本当のコミュニケーションは私に合わない

バーチャル美少女ねむ 著『メタバース進化論』(技術評論社,2022)を読みました。 メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界 なかでも第5章、コミュニケーションのコスプレがおもしろかったので、読書の感想としたいと思います…

【連載 土井ノート②】内なる他者のキャラ化、固定化

土井隆義 著の岩波ブックレット4冊を読みました。 その読書まとめノートを【連載 土井ノート】として記述していきます。 【連載 土井ノート】 『「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える』(岩波書店,2004) 『キャラ化する/される子どもたち …

【連載 土井ノート①】優しくない「優しい関係」

土井隆義 著の岩波ブックレット4冊を読みました。 その読書まとめノートを【連載 土井ノート】として記述していきます。 【連載 土井ノート】 『「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える』(岩波書店,2004) 『キャラ化する/される子どもたち …

バーチャルホモソーシャル 「結局、女の子同士のイチャつきが羨ましかったんじゃないの?」

『別冊NHK100分de名著 フェミニズム』を読んでの感想です。 別冊NHK100分de名著 フェミニズム バーチャルの中でもホモソーシャルを感じることはあるのではないでしょうか。ホモソーシャルとは同性間の社会的な絆のことです。男性のホモソーシャルというと、…

“バーチャル” で “オタサーの姫” が “ヘラ” って “サークルクラッシュ”

あるところに地下室で毎日パンづくりにいそしむ二十六人の男たちがいた。これといった愉しみもなく、課された仕事を憎みながらも、ただ黙々と働いて日々がすぎていく。そんな労苦のなかで、一服の清涼剤だったのが、上の階で小間使いとして働く十六歳のター…

instanceカースト

鈴木翔『教室内カースト』(光文社,2012)を読みました。 教室内カースト これは2012年の書籍です。私が学生時代を過ごした時期と重なっており、私の意識に近いものが説明されているなと感じます。 つまり、今でもスクールカーストにとらわれているところが…

失恋記念に恋愛系書籍を読み漁って

失恋記念にブログを書いています。 恋愛観はそれぞれあると思いますが、おおよそ次の3つに分けられると思います。 ❶恋心 衝動的に好きになるもの❷交際 結婚もしくは「お付き合い」を目的とするもの❸生殖 生殖・繁栄を目的とするもの 私たちはこれらを恋愛と…

『認められたい』を読んで 承認とキャラについて考えたこと

読書の感想です。 熊代亨 『認められたい』(ヴィレッジブックス,2017)を読んで、承認について考えを巡らせていました。 承認欲求は、一般的にアブラハム・マズローの「欲求段階説」では4段階目に位置するもの。また、スティーブン・リースの「16の基本的…